HOME > 洗い・修理について(リフォーム作業の確認)
桐材にはタンニン(腐りにくい物質)が多く含まれており、耐腐食性に富み、長期使用が可能です。
ただ、昔の桐タンスはアク抜き・乾燥がされていない桐タンスが多く、変色や板割れなど不具合が多々見られます。同時に汚れ・シミ・カビ・傷も知らぬ間についています。
桐タンスは洗い修理ができる再生可能な家具です。私たちの桐たんす制作技術でリフォームやリメイクを行えば、現代の生活様式に合ったスタイルで甦り、今以上に末永くお使いいただけることでしょう。例えば、新築や改築のタイミングで桐タンスをリフォームし、永年の汚れを落とし、リフレッシュさせれば思い出深い桐タンスが新品同様の姿に生まれ変わり、新居に馴染むことでしょう。
これからの日本は良い家具を直して使う時代になります。
桐タンスを知り尽くした桐タンス職人が、あなた様の期待にお応えします。
- お客様宅からお預りします。
訪問見積りの時に見れなった裏側などすべて傷み具合や修理箇所を検査します。担当する桐タンス職人が、再生プランを作成し、お客様に作業内容の確認をしていただきます。
- 洗い作業の前に、桐タンスに付いている金具や唐紙をすべて外します。同時に金具の腐食等を確認し場合によっては新しく交換します。
再利用する場合は磨いてメッキ直しをしますので、取り外しの時に足折れしないように慎重に取り外します。
- 桐タンスにお湯をかけながら、タワシでゴシゴシと全体を洗います。
同時に、引き出しの内の永年のほこりなどの汚れも取り除きます。
- 引き出しの内まできれいに洗います。
- 桐タンスの背板、底板の割れを修理します。
総桐箪笥以外(前桐、三方桐)は大半が割れていて、修理を要します。
- 状態がよくない桐タンスは一度分解して再度組み直します。
- 桐タンスの塗装する面をカンナを用いて削り直しをします。
この作業をするか否かで仕上がりが随分違ってきます。
- すべて新しい桐たんすと同じ工程で作業をします。
- 新品同様にうづくりで着色する面を木目にそって平均にこすり目立てをし、天然矢車附子を煎じた液に天然との粉を混ぜ刷毛で塗り、自然乾燥させます。
この作業を2度繰り返し、最後に木目にそって均一に日本産のろうを塗ります。
- 新しい桐たんすと同じ砥の粉仕上げになります。
もちろん撥水加工を施します。
- 新品(メッキ直し)の金具を取り付け、最後に調整をし、完成です。