三長家具の桐たんす

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三長家具では多種多様な桐たんすが展示してあり、桐たんすをお探しなら一度は見ておきたいショールームです。
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たんすの製造工程

高品質の秘密はここにあり!
桐の木が桐箪笥になるまでにはとても長い年月を要します。伐採した桐の木はまず私たちの乾燥場で丸太で6ヶ月から1年寝かせます。これは桐の木を落ち着かせ名古屋の環境に慣れさせるためです。
そして製材された桐板材は天日にて約2年間アクを抜きながら自然乾燥させます。桐板材が真っ黒になりアクが抜けたことを確認し屋内にしまい半年から一年寝かせます。そして、「狂い直し」といい板のそりやひずみを火であぶりまっすぐに直し職人たちの厳しい目で選別され上質な桐材だけを使います。

たんすの製造工程

ここまでの工程は特別なことではないかもしれませんが、桐を理解して手を抜かず取り組む姿勢こそが最終的に確かな品質を生み出します。

桐たんす製造工程

私たちの桐たんす造りはすべて手作業、手加工で行い40年以上にわたって培ってきた経験を活かし独自の技術、技法で長年愛用してきた道具と共に何十工程にも及ぶ匠の技で造られてきました。伝統工芸の枠を超え、より良い製品を目指し進化し続けています。
一棹一棹丁寧に想いを込めて造り、末永く愛されお使いいただきたいという私たちの想いが託されています。

木取り

木取り
初工程の木取りは各部材の寸法に合わせ切断する訳ですが桐材は生息する場所や土質、気候、などさまざまな状況化で色調が違います。仕上がりの良さを追求するため必ず同じ木で木目を揃え板合わせをします。色調も合いまるで一枚板のように見え、この工程で桐たんすの出来栄えが決まります。

木取り、接ぎ合せ、鉋削り

木取り

本体組み立て

本体組み立て
合部は強度を増すために「蟻組み」といい楔形形状のものを組み合わせます。無垢の木は時がたつにつれ痩せる場合があり、木殺しをして叩きこんでいきます。桐たんすが長持ちするよう組み立てには難しい細工を施し、高度な技術で造られています。 堅牢な本体にすることで桐たんすは何十年先でもしゃんとしています。

蟻組み、組み立て、留め加工

本体組み立て

本体仕上げ

本体仕上げ
組終えた本体に裏板を取り付けます。他社とは違い少し大きめの板を嵌め込んで木くぎを打ち付けます。これは裏板の割れ防止になり、いかなる環境にも対応できます。そして天板・地板の角を品良くカンナで丸めていき、前面はノミやカンナを器用に使い形取っていきます。

木ぐぎ打ち、天丸仕上げ、面仕上げ

本体仕上げ

生地の完成

生地の完成
引き出しや盆の各板を蟻組みに加工し、組接ぎを行ないます。そして底板を木くぎで打ち付けます。出来上がった引き出しはたんす本体の棚と棚の間に入らないため、引き出しの左右側面、上端、底板を本体に沿って隙間なくカンナで順に削り、調整しながら擦り込んでいきます。そして前面の仕上げ削りをして扉、引戸などを仕込み最終調整後生地が完成します。

引き出し蟻組み、丸盆仕上げ、仕込み

生地の完成

塗装

塗装
木地の表面に水を塗り、へこんだ箇所を復元した後、仕上鉋等を用いて木地全体の調整をします。その後、うづくりで着色する面を木目にそって平均にこすり目立てをし、天然矢車附子を煎じた液に天然との粉を混ぜ刷毛で塗り、自然乾燥させます。この作業を2度繰り返し、最後に木目にそって均一にロー引きをし、最後に撥水加工をします。

うづくり、塗装、ロー引き

塗装

金具付け・調整

金具付け・調整
最終仕上げは金具付け。引き手や前飾りのデザインを選び、各寸法に穴を開け錠前、丁番を箪笥に慎重に取り付けいきます。最後に全体の調整を行い点検をし完成になります。

金具付け、調整、完成

金具付け・調整

ここがポイント

こうして桐の選定から仕上げに至るまですべて自社で行ない、高品質を保つにはどの工程も手を緩める訳にはいきません。気の遠くなるような地道な作業の繰り返しですが本物を極める姿勢は今も昔も変わらずただ一心で制作しています。

※補足
渋抜き乾燥期間を短縮した桐(人工乾燥、漂白剤によるアク抜き)はいくら良材でも長く使えばその差は歴然です。

桐の良さを知る職人が目の届かぬところまで気を配り、すべては愛される桐たんすだけを製作していきたいと言う私たちの想いが伝わればと思います

アク抜きという作業をやることによって品質がよくなります

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